IrfanViewをVer.4.50に更新したら日本語表示ができなくなった:解決策

ソフトウェア編

 無料の画像ビューア『IrfanView』を最新のVersion 4.5に更新したら、日本語表示ができなくなった。そこで、日本語化モジュールを作り配布することにします。ダウンロードは下のリンクから。たぶん、ここが唯一の配布サイトです。

 日本語を選択しようとすると、古すぎる言語ファイルですとメッセージが出て日本語にならない。

 またかよって感じ。以前にも同じことがありました。だから、IrfanViewは更新しないことにしていたのですが、ウイルス対策ソフトによって更新させられてしまったようです。自分で更新した覚えはないのですが、いつの間にか最新版のVer.4.50になっている。

解決策(日本語DLLを公開します)

 さて、この対策です。以前も同じことがあったような。

 管理人がアップロードした日本語化に必要な二つのファイルを上書き保存するだけで、日本語が使えるようになります。

 このファイルでは、Irfan Viewのバージョンアップに伴う機能追加部分を表示できるように修正しています。

 ファイルはこちらからダウンロードしてください。ファイルを2017年10月24日に差し替えています。これ以前にDLした方は再度DLして下さい。英語版の全ての表示項目が日本語でも表示されるように修正しました。

 ダウンロードパスワード g76cj4g6

【手順】
1.ファイル(IrfanView日本語.zip)をダウンロードします。
2.zipを解凍します。
3.解凍したフォルダの中にある二つのファイル(IP_Japanese.lng、Japanese01.dll)をIrfanViewのフォルダ内にある「Languages」というフォルダの中に上書き保存します。 
4.Irfanviewを起動し、メニューバーの[Options] ⇒ [Change language]と進み、[Japanese01.dll]を選択し[OK]。

 これで、ver.4.50でも日本語が使えます。

Ver.4.50になって何が変わった?

 IrfanViewの更新って、実用的には代わり映えしないので、言語ファイルのトラブルもあるし、更新しないことにしていたのですが、今回、たまたま更新してしまったので、何か便利になった部分があるのか調べてみました。

 すると、パソコン画面より大きな画像や大きく拡大した画面の場合、[Shift(またはCtrl)]キー + マウスの右クリックで縦横自由に移動・閲覧できるようになっていました。

 [Ctrl] + ジョクダイヤルで拡大縮小表示ができるので、やっと使いやすくなったという感じです。

 また、日本語化DLLが古いため、これまでのバージョンアップで追加された機能が表示されず選択できなかったため、今回、DLLの一部修正を行っています。ver.4.50の機能は全て日本語で表示できるようにしています。あまり使わないと思いますが。

 日本語DLLを修正して表示できるようにした部分は以下のヶ所です。修正は簡単ですが、変更箇所を探すのはとても大変なので、今後、フォローするつもりはありません。

[File] > [Save Selection as…] 日本語項目の追加
[Edit] > [Remove/Insert Strip (users selection)] 日本語項目の追加
[Image] > [Custom/Fine rotation Ctrl+U] ショートカットキーの記述を追加
[Image] > [Effect] > [Film Simulation effect (plugin)] 日本語項目の追加
[Extract all frames] 日本語が「静止画を分割して保存」になっていたのですが、これはGIFアニメのフレーム抽出の機能なので[全てのフレームを抽出保存]に変更

 日本語版を作られた方(悠綺さん)が更新を放棄されており、記載のurlも閉鎖されているため、当方で最低限の更新をしました。

日本語DLLの修正

 直ぐにやり方を忘れてしまうので、ここにメモを残します。今後、有志の方が作業を引き継いでくれることを期待して。

 IrfanViewに新たに機能が追加された場合の日本語DLLの修正は次のように行います。

1.変更箇所の確認
 ① IrfanView公式サイトで更新項目・内容を確認
 ② IrfanView公式サイトより英語版DLLをDL

2.IrfanView表示内容の確認
 ① IrfanViewを英語版で表示し、1.の変更箇所がどのように記載されているのかを確認。
 ② IrfanViewを日本語版で表示し、変更すべき箇所を確認(機能追加があった場合は、日本語版に追加部分の項目を挿入することになる。) 実際の所、この確認作業がとても大変。管理人は下のようなものを作り、一つ一つチェックしました。

3.DLLの確認
 ① フリーソフト[Resource Hacker]をどこからか見つけ出し、DLしてインストール。そして起動。
 ② 1.②の英語版DLLを開き、変更箇所(または追加ヶ所)を確認し、コピー。メモ帳などに貼り付けておく。

4.日本語DLLの修正
 ① [Resource Hacker]で日本語DLL(今回配布の[Japanese01.dll])を開き、英語版の修正箇所と同じ場所を見つけ出し、先ほどメモ帳にコピーしたコードを挿入。必要により日本語に翻訳。
 ② IrfanView本体は、[Menu] > [IRFANVIEW: 1041] にあるのでここを修正。
 ③ Compile Scriptアイコンをクリックしてコンパイル。その後に保存。

 DLLを開いてみて、これを最初に作った悠綺さんには敬服します。最初から作るとなると、気が遠くなるような作業です。

「WEB用に保存」以降の部分が日本語化できない

 IrfanViewで使う保存方法は、管理人の場合、「WEB用に保存」がメインです。これは、RIOTという優れたプラグインが使われているのですが、[ファイル]⇒「WEB用に保存」で開いたRIOTの画面が日本語化されていません。

 これは保存方法の設定画面なので、日本語化されていなくてもあまり影響はないと思いますが、気になります。

 日本語DLLをしらみつぶしに調べたのですが、原因が分かりません、というか、RIOTのDILLを使っているので日本語化ができないのではないかと思います。なお、RIOTのDILLは編集できません。

 確認のため、ドイツ語表示で試してみましたが、やはり、「WEB用に保存」以降の部分は英語表示のままでした。

 ということで、この部分の日本語化はあきらめます。

 注意すべき点は、英語で「上書き保存しますか」と聞いてくる部分です。うっかり「Yes」をクリックすると、元画像が上書きされて失われてしまいます。気をつけてください!

ズームボックスで発生する文字化けについて

 以前のIrfanViewでは、日本語化の時に、Unicode PlugIn の関係で文字化けが発生していたのですが、現在のバージョンではこの問題は発生しません。

 ところで、ツールバーにある『ズームボックス』で文字化けが起きています。これは、英語版でも発生しているので、IrfanView本体のエラーのようです。ツールボックスの『ズームボックス』のチェックを外して非表示にしておいた方がよいかも。どうせ使わない機能なので。