Excel:図形デザイン作成支援マクロ

PC編

 この記事は、説明ビデオを新たに作成し、EXCELブックも更新したので、再アップします。

 今日は、エクセルで同心円を多数描き、それを様々な図形に変化させる方法をご紹介します。たぶん、目から鱗ではないでしょうか。

 まず、作成したサンプルをご覧下さい。

同心円図形の変形1

同心円図形の変形

同心円図形の変形

同心円図形の変形

 これらの図は、Excelで作ったものですが、その作成時間は2、3分です。
 いろいろな形の図を瞬時に作ることができます。
 さて、作り方です。

 言葉での説明ではなかなか難しいため、チュートリアルをYouTubeにアップしました。まずはビデオをご覧下さい。

作り方

 これは、Excelのマクロで作っています。このExcelブックは、記事の下の方でダウンロード可能です。作り方はとても簡単です。

1.このエクセルファイルを開きます。

エクセルで同心円を描く

2.「円の描画ぼたん」をクリック

3.描画したい円の数を入力(サンプルは、10)

4.1番目の大きさを入力(サンプルは、100)

5.2番目の大きさを入力(サンプルは、90)

6.以降、3番目、・・・、10番目まで少しずつ小さな値を入力

変形操作

 全ての画像(サンプルでは10個)を選択します。方法は次のようにします。

1.[ホーム]タブの[検索と選択]⇒[オブジェクトの選択と表示]

2.[オブジェクトの選択と表示]ウインドウの図形リストを[CTRL]キーを押しながらすべて選択します。これで、画像を一体として動かすことができます。

図形の変更

 最初に表示されるのは「同心円」ですが、三角形、円柱、四角形など、さまざまな図形に変えることができます。

1.[描画ツール]になっていると思うので、[図形の挿入]グループで、下の画像のように進み、好きな図形を選択します。瞬時に変化します。

2.画像の着色は、[図形のスタイル]グループの[図形の塗りつぶし]⇒[グラデーション]から行います。これは好みなので、いろいろ工夫してみて下さい。

 以上の手順のGIFアニメを作りました。操作手順を視覚的に捉えることができます。

 これを見ると、上で書きました「2、3分」で作ったというのが本当だと分かると思います。実際には、1分で作っています。

 このExcelファイルを欲しい方は、ダウンロードしてお使い下さい。無料です。再配布は禁止です。
 パスワードは設定していません。

 図形の一括削除ができないと不便なので、ボタンを追加しました。

 Excelファイルのダウンロードは、「こちら(「円のデザイン描画2.xls」)」から。

 さて、今日ご紹介した方法を何に使うか。

 実はとても便利です。[図形の編集]⇒[フリーフォームに変換]をクリックすると[頂点の編集]ができます。ということは、どんな複雑な形にも変形できるということです。それも、各画像毎に変形できます。

 したがって、究極の描画ができます。こんな方法は、どこにも書かれていないと思います。
 Excelで同心円を描くのはとても難しいのですが、このマクロがあれば、簡単に描くことができます。

 ExcelやWordを使った描画の方法は、過去記事をご覧下さい。いくつか書いているので、加工の面で参考になると思います。敏感な方は、この方法の使い道が無数にあることをご理解頂けたと思います。

 管理人は、仕事で使いたいので作ってみました。読者の皆様に情報とExcelファイルのお裾分けします。

 今回、作った画像は、テンプレートなどの飾りとして使うことができます。