先日、東京タワーに行った時に撮影した展望台からの景色をパノラマ写真にしてみました。
今日は、この方法をご紹介します。
加工前後の写真の比較
加工することでどれだけ違いが出るか、わかりやすく比較してみましょう。
下の写真がオリジナル写真のうちの一枚です。
展望台のガラス越しに撮影しているので、何とも眠くなるような写真になっています。撮影したカメラはニコン製で、比較的広角なのですが、写る範囲はこの程度です。
次に、パノラマ加工後の写真です。 24枚の写真を使って合成しています。クリックすると大きな画像を見ることができます。パノラマ写真というと、横にひょろ長いイメージですが、広範囲に撮影した写真を複数枚使うことで、下のような写真を作ることができます。
最初のオリジナル写真と比較するとかなり広い範囲が写っているのが分かると思います。パノラマ合成しないとこのような写真はできません。しかも、くっきりとした写真になっていますね。
それでは、この写真加工の仕方を見ていきましょう。
写真の準備
今回は、24枚の写真を合成してパノラマ写真にしています。
できるだけ広い範囲にカメラを向けて何枚も撮影しました。
パノラマ写真に合成するためには、写真の重なり部分が30%以上必要になるので、できるだけたくさん撮影します。ただし、展望台のガラスの縁が写ると合成の妨げになるので、写真に映り込まないように注意しました。少しなら自動的にその部分を無視してくれますが、範囲が大きいと合成に反映されてしまいます。もし余計なものが写ってしまったら、トリミングして切り取ってしまう方が効率的です。
パノラマ写真に合成する
複数の写真からパノラマ写真を作るソフトはいくつかありますが、管理人はMicrosoft社が無料で配布している「Microsoft Image Composit Editor(ICE)」をよく使います。最近、新しいバージョンが出たのですが、機能が増えた分、以前のバージョンよりも操作が少し面倒になりました。順を追って説明します。
1.ICEをインストールして起動します。
開いた画面で、[New Panorama From Images]をクリック。
2.[Select overlapping Images]ダイアログが開くので、準備した画像をすべて選択します。
専用のフォルダを作っておいて、加工用の写真ファイルをそれに入れておき、[Ctrl]+[A]ですべて選択する方法が楽かと思います。
3.写真を選択すると下の画面になるので、画面右上にある[NEXT]ボタンをクリック。
4.変換が始まります。終了するまでしばらく待ちます。
変換が終了すると下のような画面になります。①のスライドバーで表示サイズを調整、②のProjectionリストの中から、好みの変換方法を選びます。格子枠の中はクリック&ドラッグで縦横に動かすことができます。良いポジションが決まったら、③の[NEXT]をクリック。
5.切り抜きモードの画面になります。
白い枠線を動かして切り抜く範囲を決めます。自動でやることもできます。その場合は、[Auto complete]ボタンをクリック。最後に、[NEXT]ボタンをクリックして次に進みます。
6.最後に、保存して終了です。[Export to disk]ボタンをクリックして保存します。
これでパノラマ写真の完成です。
この後、できあがったパノラマ画像の色彩の調整加工をします。
今回は、「Photomatix Pro 5.1.1」を使って処理しました。通常のレタッチソフトである程度きれいに仕上がると思います。