東京オリンピックに向け、トイレのシンボルマークはこれで決まり!

サイエンス・テクノロジー

 施設の場所を示すときに使われる掲示板。いろいろな種類があり、とても覚えきれない。

 このような掲示板に求められるのは、誰でも絵を見ただけで意味を理解できるということ。
 この絵文字のことを『ピクトグラム』というそうです。

 「ピクトグラム(英語: pictogram)あるいはピクトグラフ(英語: pictograph)とは、一般に「絵文字」「絵単語」などと呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号(サイン)の一つである。地と図に明度差のある2色を用いて、表したい概念を単純な図として表現する技法が用いられる。」(Wikipedia, 「ピクトグラム」)

 現在、世界的に広く使われているトイレを表す絵文字は、1964年に開催された東京オリンピックで初めて使われたもののようです。ところが、このピクトグラフは古くさく、現代では使わない方が良さそうです。1964年当時とは時代が違います。

 このピクトグラフの何が問題なのか。それは、LGBTなどの性的少数者を無視したマークになっているからです。
 これを配慮したマークを作ると、下のようになる・・かも。さまざまなパターンがあるのでとても全てを表現しきれない。

 もっと分かりやすくすると、こんな感じでしょうか。

 本場、アメリカでは、「GENDER NEUTRAL」や「ALL GENDER RESTROOM」の文字の入った看板、トイレもあるようです。めんどくさいので『誰でもトイレ』ということでしょう。日本でも最近、『誰でもトイレ』が増えてきたようです。車いす利用者用のトイレが誰でも使えるトイレになっています。 「本場、アメリカ」とは、人種差別の本場であるとともに、人権保護の本場でもある・・・。

 50年以上前に作られたマークは、社会の変化により見直しを迫られている。人種だけではなく、ジェンダーにも配慮する必要がある。

 50年前と違うのは印刷技術。絵文字に固執せず、写真を使ったらいかがでしょうか。

 2020年の東京オリンピックでは、下のような看板にしたらいかがでしょうか。 どんな人種の人でも、理解できると思います。
 本来、文字を入れてはいけないでしょう。その文字を理解できる人ばかりではない。「Toilet」とか英語を記入するのはマジョリティ思考の現れでしょう。

 その意味で、もし、文字を入れるとするならば、デザインの一部として日本語で書いた方がクールです。

 最後に、『誰でもトイレ』は日本らしく、こんな感じでしょうか。アジアの人なら分かってくれると思いますが、一部の国の人は混乱するだけかも。そんな場合には、ドラえもんの『誰でもトイレ』を広報すれば問題が解決する・・・かも。

誰でもトイレ

 この話題は単純そうでいて実は奥が深い。
 2017年2月24日付け「HUFFPOST LIFESTYLE JAPAN」に次のような記事がありました。

 『アメリカのドナルド・トランプ大統領政権は、「自認する性に応じたトイレの使用を許可するよう求めるガイドラインを撤回する」と2月22日に発表した。』(「「トランスジェンダーのトイレ」権利認めず ビヨンセらが抗議の声」)