日本が世界に誇る驚きの鮮度さを保つ技術

生活編

 2015年4月13日(月)、テレビ東京で「未来世紀ジパング 【美味な魚を世界へ! 1年前のカキを生で!? 世界称賛】」という番組をやっていました。

 まさに驚きの技術だったのでメモしておきます。

 番組では、魚の鮮度を保持する技術として、①新鮮なまま輸送する技術、②魚を生きたまま水なしで貯蔵する技術、③鮮度を保ったまま長期保存する技術、の三つを紹介していました。それぞれの技術が夢のような技術で、これが日本の最先端の技術なのかと感心しました。

1.新鮮なまま輸送する技術

 日本の鮮魚を世界に輸出。

 北九州市公設地方卸売市場で導入されている「ナノフレッシャ」という装置を使って、魚の鮮度を保ったまま外国に輸出している状況を映していました。

 魚の鮮度を保つため、氷水に10分間浸けるのですが、ここで使われている水がポイントです。
 ナノバブル(100万分の1ミリという微細な窒素の泡)を発生させる装置「ナノフレッシャ(NANOX)」を使って、水に大量の窒素を溶け込ませます。

 魚が傷む原因は、魚の体内に酸素が入り、酸化することで劣化するためです。魚の体内に窒素が入ると酸化が遅くなり鮮度を保持できるという原理を使っています。

 冷凍せずに鮮魚のままカナダに輸出しているというから驚きです。

2.魚を生きたまま水なしで貯蔵する技術

 この技術については、良く覚えていないのですが、たしか、どこかの大学が研究している、研究レベルの技術です。生きた魚を加圧容器で処置して仮死状態にしてから普通の冷蔵庫で保管。後日、再び加圧容器に入れると、仮死状態が解け、水槽で泳ぎ出すという、マジックのような技術でした。

鮮度を保ったまま長期保存する技術

 信じられないくらい長期間、鮮度を保ったまま保存できる技術です。

 番組では、ニュージーランドから視察に訪れた人たちに、1年間保存したカキを生で試食してもらっていました。また、4年前のタコも解凍すると、足の吸盤が吸い付くほど新鮮という映像を流していました。つまり、4年前にはこの技術が完成していたということです。恐ろしや~。

 使っている技術は、番組を見てもよく分からない。波動、磁界、電子、粗密度、パルス磁界、X波、電解、光の八つの力を加えて鮮度を保つという「CAS付き冷蔵庫」を使うのだそうです。

 元々このアイディアは過冷却水(ゆっくり時間をかけて冷やすことで、摂氏零度以下でも凍らない水)がヒントになったそうですが、過冷却水と「CAS付き冷蔵庫」との関係については説明がなかったので分かりません。

 流山市のアイビーという会社の技術のようです。
 魚がいつまでも鮮度を保っている理由は、「生命体としては死んでいるけれど、細胞としては生きている」からと言っていました。

 日本のように魚を生で食べる習慣のある国は世界の中でもあまりない。そういう点では、日本は魚を生かす技術、新鮮なまま輸送する技術、保存する技術が世界トップといっていいそうです。

 これらの鮮度管理技術は、鮮魚に限らず、他の食品分野においても世界的なニーズがあるようです。

 番組ではこれらの技術を淡々と紹介していましたが、それぞれの技術が「うそだろ!」と思えるようなずば抜けたものだったので、忘れないうちにメモしました。このような記載内容は番組のホームページを見てもネットで探しても見つからないので自分で書きました。