Excel:岩井法による確率雨量・流出解析計算シート

技術計算

 以前、岩井法による確率計算をエクセルで行うブックを公開しました。

Excel:岩井法による確率雨量計算シート

 この時のエクセルブックは、とりあえず、自分にとって必要な部分だけ作ったものでした。

 しかし、確率雨量を求めると、流出量を計算したくなります。やはり、確率雨量と流出解析はセットですよね。

 今日は、少し時間があったので、以前公開したエクセルブックに、流出量解析を行うプログラムを追加しました。バージョンアップ版を公開します。

 理論面も少しだけ触れています。関数式を見れば、計算で何を行っているのか分かるように、最低限の情報を記載しました。また、シート全体をブラシュアップしたので、初心者の方にも、かなり使いやすくなったと思います。

 今回公開するエクセルブック(ファイル)は、様々なケースを簡単に試算できるようにしています。

 例えば、
 1000年に一度の降雨も計算できるようにしています。この雨量は何年に一度の雨量? ということも簡単に分かります。
 流出解析では、流出係数、地形別流域面積などの諸係数を自由に変更できます。都市開発等により、平坦地と山地の割合が変わった場合の流出量の試算も簡単にできます。 

 前回のエクセルブックのダウンロード数がとても多いのに驚いています。

 でも、岩井法を理解してダウンロードしている人は少ないのではないかと思い、少し、説明を加えました(統計学の知識があることが前提ですが)。
 
 前回のものをバージョンアップしたエクセルブックは、以下のリンクからダウンロードできます。
 パスワードを再設定しました。passは、スミルノフ検定と同じにしました。ダウンロード数が多いのですが、その数が適正だとは考えられない。このため、簡単にダウンロードできないようにしました。

 ダウンロードは、こちらから。(⇒現在、DLリンクは無効です。下の追記をご覧下さい。 2015/11/10)

 管理人がこのシートを公開する理由は、いろいろな試算を数多く行うことで、それぞれのパラメーターが計算結果にどのように影響を与えるか、ということを実感して欲しいからです。そのためのツールとして作っています。 この試算経験は、物事を直感的に捉えるための技術者にとってのプラットホームになると思います。特に、現場経験の少ない若い人や学生の方ほど、それぞれのパラメーターが計算結果にどれほど影響を与えるのか、その感覚をつかんでおいた方が良いでしょう。

 なお、このエクセルブックについての質問は受け付けません。
 シートの改変は自由ですが、再配布はあらゆる形態で一切認めません。

追記

 このブックのダウンロード数がとても多く驚いています。たぶん、1000件を超えているようです。誰がダウンロードしているのか不思議です。とてもマイナーな内容なのに。

2015/7/14  常識的に考えられない数のDLがあることから、Passwordを強化設定。
2015/11/10  現在、DLリンクは無効です。先日、200件のDL数に設定したのですが、規定数以上のDLがあったらしく、ファイルは削除されてしまいました。管理人は、バックアップを持っていなかったので、再アップできません。途中段階のファイルは手元にあるので、要望があればまた作ります。欲しい方はコメントして下さい。

ファイルのエラーについてのお詫びと訂正(2017/11/30)

 送付しましたファイルのマクロにエラーがありました。申し訳ありません。

 修正方法を書きますので、当方から送付したファイルをお持ちの方は、次のように修正をお願いします。

1.メニューの[開発] ⇒ [Visual Basic]  Visual Basicウィンドウが開くので、[標準モジュール]⇒[Module1]

 下の図の右側の赤枠部分、3ヶ所の値(文字列)を変更して下さい。下の画面は変更後です。

  変更前: マクロ付き
  変更後: 1.確率雨量計算

 [マクロ付き] という文字列を [1.確率雨量計算] に置き換えます。

 置き換えが終わったら、画面右上の[X]をクリックして、画面を閉じて下さい。
 ファイルを更新保存して下さい。これで、マクロが正常に動くと思います。

 やりかたが分からない方には、修正後のファイルを再度送りますのでコメントして下さい。
 ご迷惑をおかけしました。