夜中に歯が痛くなると日本では大変!誰も指摘しない日本の変な医療制度

生活編

 この記事は猫ブログより移動し、大幅に書きかえたものです。

 
 海外で長く生活し日本に帰国すると、日本のおかしなところが目に付くことがあります。

 今日は、歯科診療について書きたいと思います。

歯科の休日診療がないおかしな国日本

 日本の医療は外国と比べおかしなところがたくさんあるのですが、マスコミでは報道されません。マスコミに対する医師会等の圧力が強烈だと言うことでしょう。その見返りはなに?

 マスコミの報道を観ていると、批判しているふりをしながら、実際には当事者にとって痛くもかゆくもない部分を批判しているという印象を受けます。

 その最たる例が、歯科の休日診療がないことです。

 夜中に急に歯が痛くなったら、日本では、翌朝、歯科医院が開くまで、ひたすら我慢するしか選択肢がありません。痛み止めの薬を買いたくても、24時間開いている薬局など、日本中探してもほとんど存在しません。

 外国では、24時間開いているドラッグストアはたくさんあるのに、日本では、薬さえ買えず、ただひたすら歯の痛みをこらえるしかないのです。

 東京オリンピックに向け、訪日外国人が困らないようなさまざまな改善点が挙げられていますが、なぜか、歯科医療と薬局の問題は取り上げられません。

 医師会って、マスコミにとって、それほど怖い存在なのかと疑ってしまいます。

 一般論ではなく、我が家で直面した苦悩を実例として紹介します。こんな医療の現状は、日本の恥だと思うのは、管理人だけでしょうか。

歯科の休日診療がないおかしな国日本

 先日、息子が夜中に歯が痛いと言い出しました。

 薬がないかと聞かれ、ない、と答えたものの、息子はかなり痛そうです。

 管理人は鎮痛剤というものを飲んだ記憶がないので、家にも置いてありません。

 死ぬほど痛い腹痛は何度も経験しましたが、それは外国でのこと。いろいろな種類の抗生剤は常に持っていましたが、鎮痛剤は持っていない。

 息子の歯痛は、その後も収まらず、我慢の限界に来たようです。明け方に起こされました。

 ところが、歯痛を緊急で診てくれるお医者さんがいません。あちこち緊急医療センターに電話しても、歯科は対象外なのだそうです。どこも取り合ってくれません。そもそも自宅から徒歩圏内に大きな病院があり、そこには歯科もあるのですが、夜間の診療は行わないとのこと。

 市のHPで調べても、夜間緊急のページには、歯科を除くとしっかり書いてあります。調べてみると、日本全体で、歯科については夜間緊急診療は行わないというのが常識のようです。その常識は、医療関係者側のもので、患者は時を選ばず発生します。

 歯痛で苦しんだ経験のある方は、このような現状はとてもおかしいと思うのではないでしょうか。

 どうしようもないので、薬局で痛み止めを買うことにしました。

 ところが、24時間開いている薬局がない! 「うそだろう?」と思いました。管理人が以前住んでいた国々では24時間開いている薬局はたくさんありました。車でちょっと走れば、至る所に24時間開いているドッグストアがありました。

 ネットで調べても、どの薬局も遅くとも10時には閉店です。

 結局、息子は、10時間もの間、激痛に耐えることになりました。朝になり、歯科に電話しても、診察時間内に電話するようにとのコールが流れるだけで、電話がつながりません。

 診察時間の9時ちょうどに電話して、やっとつながりました。

 緊急に診察して欲しいと申し入れ、なんとか診察してもらう予約ができました。

 タクシーを呼んで、歯科医院に急行。なんとか治療してもらいました。

 本人は歯痛で大変だったのですが、管理人もほとんど眠らずにつきあうことになったので、その日はグロッキーぎみでした。

 そういえば、管理人がボリビアにいたとき、息子たちが遊びに来て、息子の一人が夜中に腹痛になり、病院に連れて行ったことを思い出しました。その時は、点的に痛み止めを入れてもらい、すぐに痛みを取り除くことができました。その薬は、市内の薬局まで管理人が買いに行きました。ボリビアでさえ、24時間開いている薬局があるのに、日本はどうなっているのだろうと思います。

 夜中に歯痛になったら、耐えるしかないのが日本の医療の実情のようです。

 ネットでこの問題を調べると、「歯痛は命に関わらないから緊急治療の対象外」というような信じられないことが書かれていました。

 世界の常識を隠蔽して、日本の(特定組織により作られた)常識がまかり通っています。「ケンキン」の力でしょうか。

虫歯治療

 日本の歯科医療は、後進国です。虫歯になったら、それを削り、型を取って、義歯を造り、歯に被せる。これって、何年前の技術だよ、と突っ込みを入れたくなります。この治療で、最低でも、三回、歯医者に通う必要があります。

 最新技術は、型を取らずに、そのまま造形して歯を造ります。一回の治療で全て完了。これをできる歯科医は日本にはほとんどいません。管理人は、ボリビアでこの治療を受け、とても驚きました。日本の歯科医療技術がとても遅れていることを、誰も知らない!

 オリンピックに向け、様々なサービスの向上が図られつつあるようですが、歯科医療の分野は話題にもなりません。世界的にみて遅れているのに・・・。

 日本のこの現状を大勢の外国人が実感するのは、もう少し先。

日本は医療後進国なのに、マスコミも指摘しない不思議

 
 上で書いた我が家のすぐ近くの大病院の正面には、なんと薬局が4軒も軒を連ねています。薬局の設置について、どんな言い訳をしても、この現状を見れば、地域医療に何の役にも立っていないことを実感します。

 上の息子が足をガラスで切り、何針か縫いました。その抜糸に、その大病院に行こうとしたら、そんな簡単な治療はしないと断られました。歩けない息子を徒歩3分程度の距離にある大病院で診てもらえず、別の遠くの病院まで連れて行くことになりました。この病院は我が家にとって何の役にも立ちません。地域医療に専念が聞いて呆れる。

 このようなお寒い医療事情の日本。4軒並んでいても経営が成り立つという既得権益で守られた薬局。東京オリンピックをするときには、この実態をあらかじめ公表するべきです。日本は医療制度の後進国だと世界に教えてあげましょう。

 そもそも、息子が夜中に歯が痛いと言い出すこと自体がおかしい。事前に歯医者に行くべきだ、と思った方もいると思います。管理人もそう思いました。

 でも、息子の説明を聞いて、その考えは違うかなと思いました。

 息子は、二ヶ月以上前に、歯科医院の治療を受けました。ところが、痛みが治まらず、再度、治療してもらいました。その歯科に不信感を持ったようです。そこで、別の歯科医院を予約していたのですが、なかなか予約が取れません。その予約日の数日前に発生したのが今回のトラブルでした。

 問題の歯医者さんは、口コミ情報ではとても良いのですが、実態は・・・・。

 歯科医療と薬局のあり方について改革が必要なのではと強く思いました。利用者の立場を無視した珍しいガラパゴス的な業界という感じがします。客観的に観ておかしいと思う事象がまかり通る現状は、誰かが圧力をかけている証かも知れません。

 すみません。大病院の前に4軒の薬局が軒を連ねていると書きましたが、間違いでした。コンビニが潰れ、その跡地が新しい薬局になったので、正しくは、”5軒の薬局が軒を連ねている” の誤りでした。

 この現状を本当に誰もおかしいと思わないのでしょうか。