台所革命機:シェフロボットが開発中らしい!

サイエンス・テクノロジー

 自在に料理を作ることのできるシェフロボット「ロボット・キッチン」が開発中らしい。

 まだ発売はされていませんが、2018年に実用機の販売を開始する予定だとか。価格は850万円くらいになるそうです。
 ロボットが作れる料理メニューは2000種類以上。

 これからは一家に一台、シェフロボットの時代が来そうです。

 動画はCGで撮影されているようですが、決して未来の夢物語ではない。プロトタイプ機は国際見本市に出品されており、2016年1月に中国・上海で開催された見本市では、”Best of the Best” CES Shanghai awardを獲得したそうです。
 
YouTubeに先ほどアップロードされた動画がこちら。これはCGではない、とおもったら一部はCGですね。

リンク切れです。残念!   Source: YouTube, “Moley unveils World’s First Robotic Kitchen which can cook by mimicking Chef”

 視聴回数 1回目の動画を見ることができました(笑)。どこよりも最新の情報をお届けします!

 白いコスチュームのコンパニオンの娘さんに目がいきがちですが、彼女は人間です。ロボットはその奧。


   Source: YouTube, “The robotic chef – Moley Robotics”


   Source: YouTube,”The Moley Robotic Kitchen – Mission & Goals”

 このロボットの実用段階では、さまざまなトラブルが起きそうです。例えば「異物混入」。ラップの取り残しや、ゴキブリなども一緒に調理してしまう。食材が一部腐っている場合、人間ならその部分だけ取り除きますが、このロボットはお構いなしに調理しそうです。

 外見は問題なくても中が腐っている場合もあります。ジャガイモやタマネギなどでたまに見かけます。この問題はどうクリアするのでしょうか。

 瓶に入れた調味料は、中身が固まることがあり、一振りで出てくる量にはばらつきがあります。計量スプーンで量るレシピにする必要がありそうです。

 何よりも問題になりそうなのが、このロボットは手を洗うのかということ。食材により、頻繁に手を洗う必要があります。その辺はどうクリアするのでしょうか。

 この手じゃ洗えそうもありませんが。マシン油(ヒマシ油)が料理に入り下痢しそう。


Source: http://www.moley.com/

 生の豚肉や鶏肉を触った手で生野菜のサラダを出されても困ります。包丁やまな板、調理器具を洗浄する手順は、料理の手順の一環。レシピを入力する段階でこの手順も入力するのでしょうが、現実には組み合わせパターンがたくさんあるので大変そう。

 手順を間違えると、ロボットが作ったためにサルモネラ菌による食中毒発生、ということにもなりかねません。料理は味だけではないので奥が深い。同時作業で複数の料理を作るのが普通だし。プログラミングが大変そう。

 ・・・と思ったのですが。よく考えると、これはイギリスの機械。イギリス料理を作るのなら簡単なプログラムでできそうです。何しろ、悪名高きイギリス料理ってこれですから。


 Source: Wikipedia “イギリス料理

 テレビショッピングでシェフロボットが販売される日が来るかも知れませんね。

 我が家ではとても買えませんが、世の中にはお金持ちがたくさんいるので、買いたいという人は多いと思います。家に数億円もかける人にとっては850万円など安いものでしょう。まあ、人ごとですが。

 サイクロン掃除機のダイソンに続く英国製のヒット商品になるのでしょうか。
 いずれにしても、部品は日本製のような気がします。