古い写真に着色してみる

画像編

 古い白黒の写真は趣があって良いのですが、カラーだとどんな感じなのだろうか、と思ってしまいます。

 今日は、アメリカのMaud Adamsという女優さんをモデルにしてみました。1890年代にブロードウエイの「ピーターパン」でとても人気のあった女優のようです。愁いを帯びた写真に引きつけられます。

 カラー版がこちら。

 カラーにすると肌がくすんだ感じになったり、ぼけた感じになったりと画像の劣化が激しいのですが、今回はうまくいったと思います。

 顔は肌のテクスチャを貼り付けています。髪の毛を金髪にしたかったのですが、うまく色が乗らなかったので少しだけ調整しました。

 それにしてもきれいな方です。気になったので少し調べてみました。

名前:モード・アダムズ(Maude Ewing Adams Kiskadden) 
誕生:1872年11月11日(ユタ州 ソルトレイクシティ)
死亡:1953年7月17日

 こんなきれいな方がピーターパンを演じたというのですから、公演は大ヒットするわけです。もう一枚、色を付けてみました。拡大表示できます。

 1872年といえば、日本は明治維新。岩倉使節団が訪米していた時期です。岩倉使節団はサンフランシスコからソルトレイクシティを経由してワシントンに行っています。大雪のため、ソルトレイクシティで数日間過ごすことになります。しかし、その時はモード・アダムズはまだ誕生していません。

 この時期、皇女和宮は京都にいました。

 彼女のことをプロファイルする気力が湧かないのですが、調べてみると面白いかも。

 今回のサンプル画像はシリーズの一枚のようで、同じ服装の別ポーズが2枚存在します。

 モード・アダムズはミュシャの絵にも描かれています。


 Photo source: Wipikedia, “Maude Adams

 この絵は、1909年にシカゴで描かれたものです。1909年6月22日にハーバード大学スタジアムで上演されたフリードリッヒ・シラーの『Die Jungfrau von Orleans(オルレアンの乙女)』でジャンヌ・ダルク(Joan of Arc)の役を演じたアメリカの女優モード・アダムスを描いています。この肖像画は、一夜の晴れ舞台のために特別に作られたもので、イベントのポスターとして展示されました。 その後、アダムスの要請により、彼女が定期公演していたニューヨークのエンパイアシアターのロビーポスターとして使われました。

Ref.

THE MET, “Maude Adams (1872–1953) as Joan of Arc