写真の撮影日を変更する方法

画像編

 デジカメで撮影した写真の撮影日を変更したいと思うことがあります。

 それは、カメラの日付け設定が間違っていたときなど。よく起きる日付けの間違いとしては、カメラを買ったばかりで日付けの設定をせずに撮影してしまった場合や日本の日付け設定のまま海外で撮影してしまった場合などがあります。

 写真の日付けが違っていると、とても不便に感じます。写真を時系列に整理したいのに、12時間も違う場合もあります。時差の違う国を数カ国訪問すると、写真の撮影順序が分からなくなったりします。

 さらに、画像の取り込みやコピーの過程で日付けが現在の日付に変更されてしまった場合も元に戻したいことがあります。
 
 時間設定を間違えたことに気づくまで撮影し続けているので、間違った日付の写真はたくさんあると思います。このため、一枚ずつ修正するのではなく、「一括して修正したい」という場合がほとんどでしょう。

 今日は、いつも使っているフリーソフトを使って写真の日付けを簡単に変更する方法を紹介します。
 また、WindowsのExploreを使って簡単に日付けを一括修正する方法をご紹介します。

 具体的な説明に入る前に、写真ファイルには4つの日付け情報が組み込まれているということを確認しておきましょう。
 「日付時刻」、「作成日時」、「更新日時」、「撮影日時」の4つです。この他にも別の日時情報を持つ場合もあります。

 Exploreの場合、デフォルトでは、「日付時刻」が表示される設定になっています。また、管理人が使っている「SeeZ」では「更新日時」のみ表示可能です。(「SeeZ」は如月柚葉さんが開発したファイラーで、右ツールバーにある「K Life」アイコンからダウンロードサイトに行くことができます。)

 上のように4つの日付情報を表示するには、Exploreで以下のように設定します。

 [表示]タブの[レイアウト]グループで[詳細]を選択。その隣の[現在のビュー]グループで[列の追加]を選択する。なお、ドロップダウンメニュー最下部の[列の選択]を選択すると、表示する順序を変更できます。

 ところで、画像データをカメラからパソコンに取り込む段階では、通常の設定ではこれらの情報は全て保存されていますが、保存されたファイルをコピーすると(設定次第で)情報が失われる場合もあり、全ての日付情報が残っているわけではありません。また、全ての情報が削除されている場合もあります。

 ここで重要なのが、どの日付けを変更したいのか、あるいは変更したくないのかということです。

 写真管理を行う上で、ExploreやSeezのようなファイラーに表示される日付を変更することが重要かと思います。また、撮影日の情報が欠落している場合は追加しておくと後々役立つこともあります。

 なぜ、このようなことを長々と説明するかというと、4つの日付け情報を一括して修正する方法がないからです。なぜないのか。それは、ユーザーのニーズが様々だからです。

 多数のファイルに同じ日付け・時間情報を埋め込むのは簡単にできます。しかし、それではどの写真を最初に写したのかという時系列情報が失われてしまいます。多くのユーザーがやりたいのは、撮影順序が分かる時系列情報は残したままで、日付・時間を変更したいということだと思います。

写真の日付を一括して変更する方法

 写真の日付を一括して変更するにはExploreを使って行います。撮影日時をまとめて変更することができるので、こんなときに便利です。

 (以下で説明する操作を行う前に、必ず画像ファイルのバックアップをとるようにして下さい。)

1.撮影日の一括変更
 日付変更したいファイルだけがフォルダ内にあることを前提で説明します。
 ① Exploreの[表示]タブの[ペイン]グループで[詳細ウインドウ]を選択する。
 ② 一括して日付け変更したいファイルを[Ctrl]+[A]で一括選択する。
 ③ 画面右側のウインドウの[撮影日時]の数値をクリック。日付けを変更する。⇒[保存]をクリックすると、[日付時刻]と[撮影日時]が一括変更される。ただし、変更されるのは「日付」情報だけで、[時間]情報はそのまま保持される。換言すれば、「時間」情報は変更できない。(下の図では[時間]も変更できるように書いていますが、変更できるのは日付けだけです。)

 この方法では、[作成日時]と[更新日時]は変更できない。
 [撮影日時]を画像ファイル1枚ずつ変更する場合は、上の方法の他に、画像の[プロパティ]でも変更可能。画像を右クリックして[プロパティ]を表示し、[詳細]タブで、[撮影日]をクリックすると変更可能です。

2.更新日時の変更
 IrfanVIewを使って[更新日時]を変更する方法を説明します。
 以下の方法では一括変更はできませんが、更新日と時間を変更できます。
 ① IrfanViewのメニューバー[オプション]⇒[JPG EXIF日付の変更]

 [ファイル日付変更]ダイアログが開くので、日付けと時間を変更します。

ファイルの更新日時の変更

 ファイルの更新日の変更は、ファイラー『SeeZ』で簡単にできます。SeeZを使って画像の管理をする場合には、この方法が便利です。

 メニューの[ツール]⇒[ファイル日付変更]

 日付けだけでなく時間の変更も可能です。また、[Ctrl]+[A]でフォルダ内の全ての画像を選択すると、一括して変更することもできます。ただし、その場合、全てのファイルが同じ日時に設定されてしまうので注意が必要です。あらかじめファイル名を連番にするなどして、順番が分かるようにしておくと良いでしょう。

写真の日付変更フリーソフト

 写真の日付けを変更する専用のフリーソフトがいくつも公開されています。手当たり次第に試して見ましたが、どれも使いにくい。あえて取りあげるとすれば『NAG’S VASS ROOM 』で公開している「Exif 日付時刻情報復元ツール」が良さそうです。使い方は制作者様のサイトで詳しく解説しているのでそちらをご覧下さい。ただし、ソフトはリンク切れのため、ベクターの「Exif 日付時刻情報復元ツール De4Exif」からダウンロードすることになります。

 このソフトは以下の三つの機能があります。(「NAG’S VASS ROOM 」より引用)

機能1:日付時刻の絶対指定
 ・内蔵時計がリセットされてしまった場合の復元方法です。
 ・大まかな日時でフォルダ一括処理する場合、リネームツールでリネーム時に同一ファイル名にならないよう考慮し『分』の1枚ごとインクリメント可能。
機能2:フォルダ内の代表ファイルを基準に同じ日時差分で復元
 ・内蔵時計が狂ってしまったが、刻時はきちんとしている場合の復元方法です。
 ・日時の確実な1枚があればフォルダ内のすべての日時が合わせられます。
 
機能3:時差補正
 ・海外旅行で撮影したデータを現地時間に合わせて補正します。
 ・現地との時差がわかれば一発補正できます。
その他
 ・本来日付時刻の埋め込み機能の無いDS-10(FUJI)のExifファイルにも、本ソフトで日付時刻を書きこむことが出来ます。
 ・より確実な日付時刻設定のためのサムネール表示、更に詳細に確認したい場合はフルサイズ画像表示が出来ます。

(参考)写真の日付けの種類

 一口に写真の日付と言っても、実は色々あります。写真には「撮影日時」の他に、ファイルの「作成日時」や「更新日時」などのExif情報も組み込まれています。写真を右クリックし、[プロパティ]⇒[詳細]タブを表示すると内容を確認できます。

 しかし、写真に組み込まれている情報はプロパティで確認できるだけではなく、もっとたくさんあります。

Filename – 2337.JPG
Make – FUJIFILM
Model – FinePix F200EXR
Orientation – Top left
XResolution – 72
YResolution – 72
ResolutionUnit – Inch
Software – Digital Camera FinePix F200EXR Ver1.00
DateTime – 2015:03:19 02:02:02
YCbCrPositioning – Co-Sited
Copyright –
ExifOffset – 294
ExposureTime – 1/420 seconds
FNumber – 3.30
ExposureProgram – Landscape mode
ISOSpeedRatings – 100
ExifVersion – 0220
DateTimeOriginal – 2015:03:19 02:02:02
DateTimeDigitized – 2015:03:19 02:02:02
ComponentsConfiguration – YCbCr
CompressedBitsPerPixel – 4.00 (bits/pixel)
ShutterSpeedValue – 1/431 seconds
ApertureValue – F 3.25
BrightnessValue – 7.31
ExposureBiasValue – 0.00
MaxApertureValue – F 3.25
MeteringMode – Multi-segment
LightSource – Auto
Flash – Flash not fired, auto mode
FocalLength – 6.40 mm
FlashPixVersion – 0100
ColorSpace – sRGB
ExifImageWidth – 2112
ExifImageHeight – 2816
InteroperabilityOffset – 1344
FocalPlaneXResolution – 3532
FocalPlaneYResolution – 3532
FocalPlaneResolutionUnit – Centimeter
SensingMethod – One-chip color area sensor
FileSource – DSC – Digital still camera
SceneType – A directly photographed image
CustomRendered – Custom process
ExposureMode – Auto
White Balance – Auto
SceneCaptureType – Landscape
Sharpness – Normal
SubjectDistanceRange – Unknown
Maker Note (Vendor): –
Version – 30333130
Quality – FINE
Sharpness – Normal
White Balance – Auto
Flash Mode – Red-eye reduction
Flash Strength – 0.00
Macro – Off
Focus mode – Auto
Slow Sync. – Off
Picture Mode – Auto
Unknown – 1
EXR Mode – DR (Dynamic Range priority)
Sequence mode – Off
Unknown – 0
Blur warning – No
Focus warning – No (Focus OK)
AE warning – No (AE good)
Dynamic Range – Standard
Dynamic Range Setting – Auto (100-400%)
Auto Dynamic Range – 200
Thumbnail: –
Compression – 6 (JPG)
Orientation – Top left
XResolution – 72
YResolution – 72
ResolutionUnit – Inch
JpegIFOffset – 1492
JpegIFByteCount – 10770
YCbCrPositioning – Co-Sited