パソコンのハードユーザーが腱鞘炎にならないために

生活編

 接骨院でお聞きした情報です。

 肘を固定した状態で手を動かしていると、「必ず腱鞘炎になる」そうです。

手のサポーター
  Photo: ⒸNekoshi

 パソコンのキーボードに向かっている時間の長い方は、腱鞘炎の悩みを抱えているのではないかと思います。「パソコン腱鞘炎」という名前まであるようです。腕、肘、肩が痛いけど、そのまま惰性でマウスやキーボード操作をしているという方は意外に多いのではないでしょうか。

 管理人の症状としては、手の小指側の側面が痛いこと。以前は、肘と手首を痛めました。
 そこで、今日は、腱鞘炎にならずにキーボード操作をする方法を書きたいと思います。

腱鞘炎にならずにキーボードを使う方法

 腱鞘炎になる原因を理解し、そうならないような状況を創り出す必要があります。

 腱鞘炎になるのは、肘あるいは手首を机の上などに固定した状態で指を動かし、マウスやキーボードを操作しているためです。

 この関節を「固定」という状態が腱鞘炎を引き起こす原因になっているそうです。固定された肘と動かしている指先をつなぐ「腱」が常に緊張した状態に置かれるために炎症を引き起こすのだそうです。

 「必ず腱鞘炎になる!」という整骨院の先生の言葉は、かなりインパクトがあります。
 これを回避するには、「固定しないこと」に尽きます。

 固定しているなぁ、と感じたときには、手首や肘の関節をいろいろな角度に動かすようにします。これにより、筋肉の緊張をほぐし、炎症の発生を防止できます。

 100円ショップで手首用のサポーターを売っているので、キーボードを打つときにはそれを装着。締め付けられて、痛みが和らいだ感じです。

 上の写真は、100円ショップで買ったサポーターをはめたネコ師の右手です(笑)。IrfanViewの「White Noise(Snow)」というフィルタを使って加工しています。

 手の腱鞘炎は肩こりも原因の一つとして挙げられます。
 これは、肩回し体操で解消します。NHKの「ためしてガッテン」でやっていた方法が簡単で良いでしょう。

肩こり対策体操

 やり方はとても簡単です。

 まず、左肩を右手で軽く押さえます。その状態で左肩をゆっくり、大きく、ぐるぐるとを回します。身体は動かさず、肩だけ回すようにします。回すのは10回程度。反対側の肩も同じようにやります。

 これは、動的ストレッチといって、短時間ながら効果抜群の方法です。

 参考:NHK 「肩コリも転倒も防ぐ!新常識“伸ばさない”ストレッチ!(実習コーナー内容)」2015年02月18日放送

 動的ストレッチに加え、従来からある静的ストレッチも行うと効果的です。

 最新の研究により、ストレッチの考え方が大きく変わっているので要注意です。多くの日本人が間違った知識でストレッチをしています。

 静的ストレッチは運動後に行う「整理体操」のようなもの。これから運動するときにやると思わぬ怪我をするそうです。これに対し、動的ストレッチは運動をはじめる前の準備運動です。ブラジルのサッカーチームでは以前から採り入れていて、日本のスポーツ界でも採り入れられてきています。

 パソコンのヘビーユーザーにとって、避けては通れぬ腱鞘炎。症状が軽いうちに対策をしておけば、いつまでも快適なキーボード操作ができます。