低解像度の画像を高解像度の画像っぽく変換する方法

 低解像度のJPG画像は、高解像度の画像には基本的に変換できません。JPG方式は非可逆的圧縮方式であり、圧縮段階で失われたデータはどこにも保存されていないので、元には戻せないと言うことです。

 しかし、ある程度は、高解像度っぽくできると思います。つまり、画像の画質を上げる方法です。思っていた以上に画像がきれいになります。

 自己流ですが、その方法をご紹介します。しつこいようですが、あくまで自己流です。

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低解像度の画像を高解像度の画像っぽく変換(1)

 下の画像は、元々、”2048px x 3072px” で作ったものです。女の子の胸元にはセサール君の猫入れ墨が入っています(本館でフラッシュ版があります。胸元をクローズしてゆき、最後にはセサール君が女の子の胸元でウインクするというフラッシュです(笑)。女の子の胸元に勝手に猫入れ墨を入れました)。

 下の画像は、これを “100px x 150px” にサイズダウンしています。

virgen_tatoo

 かなり小さいです。この低解像度の画像を拡大したものが下の画像です。これを今回の元画像にします。
 この小さい低解像度の画像を高解像度っぽく修正する方法をご紹介します。

 下の画像が修正後です。

modify1

 このくらい修正できれば、まあまあではないでしょうか。いかがでしょうか。高解像っぽくなりましたでしょうか。

低解像度の画像を高解像度の画像っぽく変換する方法

 では、具体的な方法を説明します。

 今回、ソフトは、PhotoShopを使っていますが、特別なことはしていないので、通常の画像処理ソフトであればできると思います。誰でもできる方法です。

① 元画像を読み込む。

② レイヤーの複製で、背景画像をコピーする。

③ 背景レイヤーをアクティブにし、[イメージ]⇒[カンバスサイズ]

④ 幅、高さをそれぞれ20倍にする。(何倍でも良いのですが、ソフトがフリーズしない程度にできるだけ大きくします)

⑤ 表示サイズを100% から12%程度に小さくし、全体を表示する。

⑥ 「背景のコピー」レイヤーをアクティブにし、
   [編集]⇒[変形]⇒[拡大・縮小] と進み、
  [SHIFT]を押したまま(縦横比を保持)で、画像を枠一杯に拡大する。
   十字の矢印アイコンを押して変形を確定する。

⑦ この「背景のコピー」レイヤーをコピーする(「背景のコピー2」レイヤーができる)。

⑧ 「背景のコピー2」レイヤーをアクティブにして、[右クリック]⇒[レイヤー効果]⇒描画モードで[乗算]を選択。

⑨ [フィルター]⇒[シャープ]⇒[シャープ(輪郭のみ)]
   これを2~5回かける。様子をみて。

photo_08

   このままだと色が濃くなるので、「不透明度」及び「塗り」の値を下げる。

⑩ あとは、表示を100%に戻し、様子を見ながら「背景のコピー」にシャープ効果をかけていく。

⑪ 色調が濃くなっているので、[イメージ]⇒[色調補正]で、適宜、明るい色にする。
 
  仕上げは、「ぼかし」をかけます。お好みで(今回はかけていません)。
 完成版が下の画像です。最初の画像と共にダウンロードして比べてみて下さい。

 まあ、私のやり方は邪道かも知れませんが、この程度には画質を向上できるという一つの事例ということでご覧下さい。セサール君の顔が分かるまでシャープにしたかったのですが、今回は事例ということで、このくらいでご勘弁を。

 今回の方法は、『ダウンロードしたファイルがサムネイルで、どうしてももう少し良い画質で見たい!』とか、『携帯で撮った写真をもっと良い画質にしたい』という時に使えるかも知れません。

 単にシャープフィルターを使えばこのような処理ができる訳ではないことは、やってみれば分かります。

 また、低解像度のJPG画像は、冒頭に書いたとおり、高解像度の画像には基本的に変換できないのは当たり前なのですが、では、本当にできないのか。今回の記事がその答えではないでしょうか。是非、比較してみて下さい。
 
 ついでですが、「セサール君」を知らないと、そもそも何のことか分からないと思います。そのような方は、本館をご訪問下さい。

【追記】
 邪道な方法と言っているのは、シャープのかけ方も一つの理由です。シャープをかけると画像が劣化します。シャープは範囲を絞って部分的にかけるのがお勧めです。

 以下の記事で、ハイパスフィルタを使った修正方法を紹介しています。
 『ピントがぼけた写真をきれいに修正する方法』(2015年10月2日)

低解像度の写真を高解像度に変換(2)

 前回に引き続き、低解像度の写真を高解像度に変換してみます。

 今回の素材は、ネットから拾ってきた画像の一部分です。元画像は全身像です。ブラジルの娘のようです。
 ご覧の通り、元画像はかなり画質が悪い状態です。

 下が修正後です。背景部分は全く同じものです。少女だけ高画質にしています。

 通常、「ぼかし」を使い、その後でシャープをかけるのですが、「ぼかし」を使うと当然、元画像よりぼけたものになります。色調もかなり変わります。上の写真の場合、人物のぼけ方と画質劣化が激しいので、この方法では難しいです。

 上の2枚の写真は、色調やボケにそれほど違和感がないのではないでしょうか。

方法

 さて、今回の加工方法をご紹介します。

1.元画像をIrfanviewで、幅3000pxに拡大し、bmp形式で保存。(この処理は管理人の好みです。画像処理ソフトでもできます。)

2.画像処理ソフトに読み込む。
 今回はPhotoshopを使っていますが、大抵の画像処理ソフトで同じことができます。

3.人物部分だけ切り取る。

4.そのレイヤーをコピーし、「ぼかし」を加える。ぼかしのツールの選択はお好みで。
 この状態では、画像全体がぼけた感じに見えます。
 不思議なことに、肌の部分はぼけていても違和感がないのですが、『顔や髪とか、胸のXXXの部分とか』は、ぼけているとすぐ目立ちます。

 かといって、「シャープ」を使うと画像が荒れます。前回の方法では、実は画像が荒れるので、お勧めできません。

 「ぼかし」の効果で、肌はなめらかになるのですが、「目立つ部分」も同じようにぼけてしまうので、これを元に戻します。

5.元画像から、「目立つ部分」を選択し、切り抜き、一番上のレイヤーとして貼り付けます。

6.この貼り付けたレイヤーで、「なめらかにしたい部分」を消していきます。今回は、「額」や「頬」など、なめらかにしたいので、この部分は消します。

7.このレイヤーの透明度と塗りを調整します。特に「髪の毛」の質感に注意して調整します。質感がうまく出ない時は、5.と6.の操作を繰り返します。

 これで、メリハリのある画像になります。

 ぼかしの処理により、画像が実質的な意味で高解像度になります。欠落していたピクセルが拡大の段階で、周辺の色を参考にしながら補われるのですが、ぼかしの処理で、この値が置き換えられます。

 前回の記事に書きましたように、低解像度の画像を高解像度にすることは、基本的に無理です。低解像度で欠落した情報は元には戻せません。

 それを再現するには、画像全体ではなく、ターゲットを絞ってやると良いように思います。パーツに分けてやると効果的ですが、色調が変わるので、注意が必要です。

 今回の方法は、山のようにある修正方法の1つとご理解下さい。管理人の全くの自己流です。ポイントは、「人間の目がいく部分は限られている」ということです。その部分がボケていると、ただのボケた写真になり、髙解像度とは言えません。

 実は、今回のサンプルでは『XXXの部分』が最も目のいく部分だと思います。単に「ぼかしの処理」をしただけでは、元画像の魅力が激減します。やってみれば分かりますが、結果はひどいものです。今回の方法では、それを元に戻しているのがポイントです。だから、メリハリのある画像になっているのではないかと思います。

 やり方はいくらでもあります。程度の良い写真を少し良くする方法を紹介しているサイトはいくつかありますが。程度の悪い写真を驚くほど改善する方法を紹介しているサイトは見たことがありません。

 下の画像が最終版です。

(この記事は二つの記事を一つに統合したものです。)

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